『たんぱく質=正義ってホント?』

たんぱく質の特徴をチェック!


私たちの体はたんぱく質でできています。
筋肉、皮膚、内臓、ホルモン…その材料となるのが、たんぱく質を分解した「アミノ酸」。

たんぱく質は私たちの体にとって大切なものですが、そのアミノ酸結合構造が非常に複雑なため、
食品として摂取した場合には吸収と利用のプロセスも複雑になり、時間がかかるという特徴があります。

たとえば、炭水化物はおよそ30時間で消化・排泄されるのに対し、
タンパク質はなんと約50〜60時間かかることも…!

つまり、たんぱく質を摂取すればするほど消化作業に負担がかかり、
排泄などその他の機能に使えるエネルギーが減ってしまうのです。
 この負担が続くと、体のデトックスや代謝、排泄に使えるエネルギーが不足し、体内の調子が乱れやすくなります。

たとえばプロテインドリンクを飲むと「あれ?胸やけ?」「お腹がゴロゴロする…」ということはありませんか?

プロテインで体調不良になる原因は、過剰摂取がほとんどです。
誤った認識により「たくさん摂取すればいい」と考える方は意外にも少なくありません。

しかし、プロテインの過剰摂取は、腸内環境の悪化を招きます。腸内に潜む悪玉菌のエサとなってしまうためです。

たんぱく質を過剰に摂取することで、悪玉菌の増殖に繋がってしまい、腸内環境が乱れてしまいます。
体調不良だけではなく、「肌荒れ」「痩せにくい」「イライラしやすい」など、美容や精神面にも影響を及ぼすので注意が必要です。

たんぱく質、どのくらい摂ればいい?

私たちのカラダはたんぱく質でできているため、その合成に必要なアミノ酸は不可欠です。
ですが性別や年齢、成長度合いや求める体格により、必要なたんぱく質量は変わっていきます。

下記のような簡単な計算式で、あなただけの目安を知ることができますよ◎

動物性だけに頼らないことが重要

多くの現代人は肉・魚・卵・乳製品から十分な量を摂取しています。
「カラダをつくるために、まずたんぱく質!」という考えは、栄養が不足していた時代の価値観。

現代では、植物性の食品(豆類、ナッツ、穀物など)からでも、必要なアミノ酸は補えると分かってきています。

私たちの体を構成するたんぱく質は重要な構成要素ですが、
それを構成するために必要なのは、動物性たんぱく質一択ではないこと、
そして現代ではたんぱく質の過剰摂取の傾向があることを覚えておきましょう♪

たんぱく質は大切な栄養素のひとつ。でも、何事も摂りすぎには注意が必要です。
動物性食品だけに偏らず、植物性たんぱく質も上手に取り入れるように意識しましょう◎

最近カラダが重だるいかも…そんな時は?

健康的な生活を送るためにも、適度にたんぱく質を摂取することは大切!

でも肉や魚を食べ続けて、なんだかカラダが重く感じる日もありますよね…😭

そんな日々が続いたら、ファスティングで短期集中リセットがオススメです◎

その他コラムはこちら▼
『ファスティングの謎、解明!』ー初級編ー
『ダイエット中におすすめのおやつ5選』

参考文献▼
厚生労働省|「日本人の食事摂取基準(2020年版)
一般社団法人臨床栄養医学協会 タンパク質で腸内環境が悪化する?!過剰摂取のリスクと正しい摂り方